お小遣いをただあげているだけでは、子どもはお金を浪費しがち。お金を計画的に使うようになるには、親から子どもへの言葉がけが大切になります。
では、お小遣いを始める前にどんな言葉をかけると良いのでしょうか?
今回は、実際にお小遣い制を始める前に親から子へ言葉がけをしたSさん家庭を紹介します。
お手伝いをしたらお金をもらうお駄賃制から、月1回の1000円のお小遣い制に変わるときにかけた言葉がけです。
お子さんにかける言葉を知りたい方は、ぜひお読みください。
『あわせて読みたい』別記事:ーそもそも、お小遣いはいつからあげたらいいの?ー
Bさん家庭のおこづかい事情
10歳 娘
1000円
月1回
小学校低学年は関係あり、高学年は関係なし
Bさん家庭のおこづかい教育の内容
小学校低学年までは月のお小遣いという制度は設けていませんでした。
何かお手伝いをした時に100円、お留守番などの親がお願いした時に100円など、その都度お駄賃という形で渡していました。
しかし、まだ小学校低学年だと、お小遣いでお菓子を子供たちだけで買って食べるという事はほとんどありませんでした。子供は、お金に対しての興味も価値も あまり分かっていないようでした。
小学校高学年になってから、友達との行動範囲も広がり、お金への興味も徐々に出てきたので、月に1度1000円をお小遣いという形で渡す事にしました。
1000円というお金(お札)は、お年玉でくらいしかもらった事がなかった子供は興奮気味でした。そこで、子供(娘)にしっかりと伝えた事があります。
「今まであなたの欲しいものはお母さんが買ってきたけれども、これからはこのお金で買う様にしなさい。
かわいい文房具が欲しいなら、どうすれば買えるか? 友達とお菓子を買う時にどうやって買えばいいか。 1度で全部使ったらどうなるか。
色々なことを考えながら31日という期間で1000円を使うことを考える様に。 もしも、お小遣いがなくなってしまっても、お母さんは、お金はだしません。」
三日目で1000円使いきってしまって、10日後にお友達とお菓子を買うことになった時にお金がなければ、あなたはお菓子を買えないわよ。」
そう、伝えました。
最初の1、2ヶ月はお金の使い方があまりわかっていない様でしたが、決められたお金をどう使うかを考えさせるいい機会だったので、なにも言わずにそのままにしていました。
もちろん、子供が「お小遣いがもうないから…。」と、言いにきたことがありましたが、1000円以上のお金は一切渡さずにいました。
そんなある日、娘と2人で雑貨屋さんに行った時「これかわいい〜」と、娘が文房具を見て言っていたので、「お小遣いで買えば〜?」 と、言ったら「これ買っちゃうとお金無くなっちゃうからやめておく」と、諦めていました。
自分なりにこれを買ってしまったら、今月はもうお金が使えないと思ったのか、他に欲しいものがあったのかは、わかりません。しかし、しっかりと自分で判断をして、買う買わないかを決めていたので、成長ぶりにすごく感心しました。
少しづつではありますがお金の使い方や、価値をわかっていた様な気がします。お年玉や親以外からもらうお金もむやみやたらに使わず、計画的に使っている様にみえます。
子どもがお小遣いをもらって、子ども自身がどう使うのかイメージをして、使い方に見通しをもつことは、とても重要です。
なぜなら、見通しをもつことでこんなはずじゃなかったと、無駄遣いに気づけるようになるからです。
子どものお金の使い道は、お菓子や文房具などいろいろあります。こんなはずじゃなかったという経験が、将来、大人になってから役に立ちます。
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