100円のボールペン1本を作るのに、割合として、約20円かかります。お店の利益となるのは、20円くらい。
じゃあ、残りの60円は何にかかるお金?
残りの60円は何に使われているか考えてみましょう。
100円のボールペンにかかる残りの60円はなにか?
ボールペンの残りの60円は、割合として、輸送コスト20円、ボールペン会社の利益+広告費が、40円ということになります。
あくまで割合の話なので、ボールペンの種類によっても違いますが、割合としては、100円のボールペンを作ったら、最大40%近くが広告費となります。
ボールペンを外国の工場で作ると材料費も合わせて、1本20円くらいかかります。外国の工場は、たくさんのボールペンを安く作るためにとても便利です。
そして、このボールペンを、外国から日本に輸入したり、お店に運ぶまでに、割合として、20円かかります。
さらに、ボールペンが売れるとお店の利益になるので、割合として100円のうち20円くらいがお店の利益になります。
そして、残りの40円近くがボールペンを作った会社の利益となります。しかし、40円のすべてが会社の利益になるわけではありません。ほとんどが広告費として使われます。
1冊1000円の本の場合<広告費の割合>
本の場合についてです。本の売り上げは、割合として1000円のうち100円くらいが本を書いていた人(作者)の利益となります。
残りの900円は、出版社に入ります。
まず、本の内容を作者が作り、本の出版社に出します。本が売れることが決定したら、出版社の人が文章の読みにくいところを直したり、本の表紙のカバーや絵を考えたりします。
そして、本をたくさん作り、本屋さんに広めるにはお金がかかります。さらには、本屋さんに置いてあるだけでは、本は売れません。こんな本がありますよという宣伝費用がかかります。
本屋さんに行くと「○○がおすすめ」、「最新○○の本」のように宣伝がたくさん貼ってありますね。本を売るために宣伝が必要です。
だいたいのお金の割合は、本屋さんに200円、本の作者に100円、残りは出版社の作業の分と広告費用、利益となります。
なぜ宣伝費用が必要なのか
どんなに良いボールペンや本があっても、こんなに良い商品があるということを世の中の人に知らせないと、多くの人が買うことがありません。
だから、よりよい商品には多くの広告費用が使われてるのです。商品の代金の中には、広告費は割合は結構大きなものとなっています。
どんなに良い商品もみんなが知っていないと売れないのです。
大量のボールペンや本を、たった一人で作って売ろうとするのは相当難しいです。
商品を作った人がすべて行うと、とても大変なので、商品を作る人、商品を運ぶ人、商品を宣伝する人、商品を売る人と分担することで、多くの商品を売ることができます。
これから生活の中で広告を見かけることがあったら、商品の代金のどれくらいの割合が広告費としてなっているのか、ぜひ考えてみてください。
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