以前、テレビのインタビューで、自分のおこづかいから寄付をしている小学生が映っていました。受けごたえもしっかりとしていて、立派な小学生でした。でも、毎月おこづかいから寄付をしているという小学生は多くはいませんよね。
小学生の保護者は、まだ寄付までする必要はないんじゃない?という気持ちもあるのではないないでしょうか。
小学生が寄付をすることによって学べることを知れば、今までの考えが変わるかもしれません。寄付から学べることを紹介します。
小学生が寄付から学べること
・不幸にあった人や貧しい人に対するいたわりの気持ちをもてる
・お金というものに執着しなくなる
・世の中や世界に興味をもつようになる
・社会へ貢献することができる(社会的自立)
まず、寄付という行為には価値があります。どんな気持ちの大小があっても、寄付という行為は素晴らしいものなのです。道徳的価値があります。
弱い者への優しさとは、自分が強いという意味でありません。弱い者から弱い者への助け合う精神もあります。人として当然の気持ちなのです。
また、寄付をすることで、子どもは自分が送ったものがその後どうなるのか気にするようになります。自分のおこづかいから出したお金がどう使われるのか、気になるのです。世の中や社会の動きに注目するようになります。
他にも、ニュースで寄付したお金がきちんと使われていることを知ることで、少しでも、社会の役に立っていると思えるようになります。
小学生が寄付を続けるとこうなる
寄付をすることによって、その後、寄付に送ったものがどのように使われるのか、子どもが興味をもつようになります。
例えば、地震があり、子どもが震災に見舞われた方への募金をしたら、テレビで流れる復興の様子を気にするようになるでしょう。ただテレビを観ている子よりも、自分のこととして観るので、復興のニュースを真剣に観るようになります。
また、寄付をする子は、ユニセフなどのホームページを見ることにより、世界には紛争や食糧難があることを知ります。貧しい国に比べて、自分は恵まれていることに気づけるでしょう。
子どもが世の中や世界のことを知ることは、子どもが自分の未来のことを考えることにつながります。世界への見識を深めることができるようになります。
小学生が寄付するためのお金の作り方
寄付するために、親のお金を子どもが送っているだけでは、あまり意味がありません。寄付のために、子どもが自分でお金を用意することに意味があります。
毎月のおこづかいの中から、少しずつお金を用意するのです。「おこづかいが余ったら寄付する」の感覚では、寄付するお金を用意しようとする習慣ができません。先に、いくら寄付をするのか決めておきましょう。
決められたおこづかいの中から寄付をすることに意味があるのです。限られたお金の中から寄付をすれば、少額の寄付でも、子どもは、自分は社会に役立っているという気持ちをもてます。
小学生の寄付についての考え方
寄付する金額をいくらにするのかは、子ども自身に決めさせましょう。子どもが、自分で考えることで、「社会の役に立とう」、「自分ができる社会への役割ってなんだろう」と、社会的自立を促します。
子どもにお金の使い道を考えさせてください。いつも親が、お金の使い道を子どもに教えると、良くないことがいくつかあります。詳しくは、関連記事をご覧ください。
また、「寄付をすれば社会に貢献している」という認識には危険があります。例えば、子どもが、いくら環境団体に寄付をしていても、道にごみをポイ捨てしたり、水を流しっぱなしにしていては、自然環境を守ろうという気持ちは育ちません。
どちらかというと、日本人は「お金さえ払えばよし」という考えに陥りやすいです。お金を払うだけではなく、日頃から気をつけられることがあることを、大人は子どもに伝えていく必要があります。
小学生が寄付から学べること まとめ
寄付をすることで、子どもが学べることは大きいです。子どもが「ありがとう」と言われる気持ちのよさを感じることもできます。
寄付のお金は学習の参考書代よりも安くできて、参考書では学べない心を養うことができます。
人は、お金のことばかり考えていると、お金が1番大切と勘違いしてしまいがちです。お金が1番と考える子は、心に貧しさを感じます。子どもが自分のことを客観的にみるためにも、子どもに寄付をさせてみてはどうでしょうか。
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