子どもが欲しがった時に、言われた金額のお小遣いをあげていませんか?子どもが大人になったとき、いつまでも親が子どもにお小遣いをあげるわけにはいきません。
子どもの正しい金銭感覚を養いましょう。
お小遣い教育の実践例 1日105円生活
息子・優太(仮名4歳・保育園年中)が、買い物ごっことスーパーでの買い物を楽しみにするようになったころ、こんな提案をしてみました。
私「これからは自分でお菓子を買うようにしようか?毎日105円(100円+当時の消費税)のお小遣いをあげるから好きなものを買っていいよ」
優太「わーい!やったー」
私「でも、これだけは約束して。お母さんはお菓子をゼッタイに買いません。優太のお菓子は優太が買うんだよ」
この日から、1日105円のお小遣い生活が始まりました。
毎日105円を渡すようにしたのには、理由があります。100円という金額が、買い物の計算をするうえでちょうどいい単位だったからです。
小さい子供が1日に食べるお菓子は、たいてい100円以内で買えます。計算がよくわからなくても、値札を見て、105円以下の商品を選べば、おやつは簡単にゲットできるわけです。
買い物に慣れていない初期の段階でも、さほどストレスをためずに買えます。
また、慣れてきたら、「10円のお菓子なら10個、52円のお菓子なら(50円+消費税)2個買えるよ」と、アドバイスすることで、お菓子を組み合わせて買うことのおもしろさを喚起できます。
計算が好きな子どもなら、いかに多く、自分の好みのお菓子を手に入れるか、知恵を絞って考えるはずです(優太がまさにそうでした)。
さらに、おもちゃ付きのお菓子や男の子に人気のカードパックは、105円では買えません。210円、315円くらいはかかります。これを手にするためには、お金を貯めなければいけないのですが、1日105円だと計算がラクなんですね。
「210円のモノが欲しいときには、1日ガマンしたら買えるよ。315円のモノなら2日ガマンしたら3日目に買えるよ」というふうに教えるだけで、『子どもは貯めて買う』ことを覚えます。
1日、2日の辛抱であれば子どもはやってみようと思うのです。貯めて買えた時の喜びも知るでしょう。1日105円(100円+当時の消費税)のお小遣いは、月に換算すると3150円~3255円。
お小遣いの相場からいうとかなりの高額です。しかし、その間はおやつを買わないことにしていたので、家計への影響はほとんどありませんでした。
とはいえ、正直言って、子どもを連れて毎日買い物に行くのはたいへんな労力でした。優太は買い物に時間がかかる子どもだったので、彼がレジでお金を払うまで、ただひたすら待っていなければいけないのです。
息子があーでもない、こーでもないと迷っている間、「この時間があれば、1品料理ができたなぁ」なんてよく思っていましたけど、1日105円生活は保育園の年中(4歳)から小学1年生の6月まで続けました。
今は1カ月1000円(年齢×100円)生活に変わりましたが、約2年間で息子・優太はたくさんのことを学びました。
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